【kintone導入事例】精華堂あられ総本舗 様

2021/01/08

精華堂あられ総本舗


創業80有余年、あられ一筋。
1,000社以上といわれる米菓製造会社の中で、国産有機もち米100%で有機認証品を作り続けている唯一のメーカー。
味付け素材の醤油や豆、砂糖などにも有機・無農薬栽培素材・天然素材を使うことに徹した商品づくりを追及する「株式会社 精華堂霰(あられ)総本舗」清水敬太社長にお話を伺いました。





既存ソフトでは【カイゼン】できない悩み……




◆ kintone導入の経緯を教えてください。

清水敬太社長 Zoomインタビュー

顧問会計士からの紹介がkintoneとの出逢いです。
実は、kintone導入前に自社専用システムの打合せが既に進行していました。あられ製造の業務管理効率化を図る目的でしたが、既存の管理系ソフトウェアを色々と調べても全てダメ……ということで悩んだ末、オリジナルプログラム開発に着手しました。

ところが、相手はシステム会社の方なので、専門用語が分かりにくかったり、プログラム上の制限などで実現したいことが出来なかったりと、再び悩みに直面。

そんな時に、たまたま「kintoneというサービスもなかなか良いらしいよ」と顧問の会計士から教えてもらったのがきっかけでした。



◆ kintoneをどのように活用されていますか?

工場での進捗管理に利用しています。
例えば、あられの製造は

[餅場]⇒ [餅切]⇒[生地乾燥] ⇒[揚げ、もしくは焼き]⇒[味付]⇒[仕上乾燥] ⇒ [袋詰・箱詰]


というようになっています。大きさはもちろんのことを味付けも色々とあるのでかなり【複雑】で、数にすると約1,500種類くらいあります。


その「何がどう作るか、それが今どうなっているか」という状況が分かるよう、kintone上に『作業確認/記録生産工程アプリ』作ってもらって、非常に助かっています。



◆ コンサルサービス導入前の課題についてお聞かせください。

当社はOEMもやっているので商品数がどんどんと増えていく。これは営業的には嬉しいニュースですが、工場の製造管理がさらに煩雑になります。

特に、ほぼ全て紙の書類で製造管理をしていたので、現場がどうなっているのかが把握できない。

さらに、有機認定を取得している関係上、 認証機関に対して 年1回の報告をする必要があります。その書類確認のためにあちらこちらの紙から情報を拾わないといけなくて、その期日が近づいてくると確認やチェックも、1枚1枚の書類でしなければならいので、何ヶ月も前から休日出勤をして準備する状態でした。



選定のポイントと導入プロセス




◆ スマイルアップ以外の会社も比較検討されましたか?

【システム会社の限界】
最初、顧問会計士から紹介されたのはkintone界隈では有名な東京のシステム開発会社でした。

実績がある会社でしたが、宮城県にある当社工場も見ずに、3回くらいの打合せで完成する……みたいなお話しだったので「流石にそれは無理だろう」と思ってお断りしました。

ただ、kintoneには可能性を感じたので「宮城県の工場に実際に来てくれる方はいませんか?」とサイボウズさんに問合せたところ熊谷さんを紹介され、工場も見てくれました。

ですので比較検証のようなことはしてませんが、結果的には最高の出逢いだった思っています。



◆ スマイルアップ社が行ったこと

【業務仕分と優先順位】
まず、実際に工場に来てもらいました。そこで当社の仕事の流れを把握してもらいつつ課題を共有。現場で実際に使っている書類を前に、各工程のスタッフとも打合せをしてもらいました。

打合せの内容は、システム開発というよりも徹底的な「業務の仕分けが中心でした。
熊谷さんはよく「この仕事は何のためにやるんですか? 本当に必要な業務ですか?」と質問してくるんですが、その過程で【何が重要で、何から着手するか?】という優先順位が明確になりましたね。

それから、その優先順位をもとに、kintoneアプリの構成を考え、実際の作り込み~試用~見直しを繰り返していきました。


【システム会社とは違う視点】
熊谷さん自身が様々な業種に関わってこられたからこそできるアドバイス――特にシステム屋さんではないからかもしれませんが「全てkintoneに組み込む必要はなくて、今まで通りの紙を活かすこともあり」という言葉はよく覚えていますね。



導入後の効果と評価




◆ 導入後の効果

東京本社と併設するショールーム

【遠隔からの業務把握】
東京にいてもkintone上の情報を見るだけで、宮城工場の生産や在庫状況などが、一目で分かるようになったのは大きいですね。今までは紙で管理していたので、状況把握が難しかった。

【遠隔からの業務把握】
東京にいてもkintone上の情報を見るだけで、宮城工場の生産や在庫状況などが、一目で分かるようになったのは大きいですね。今までは紙で管理していたので、状況把握が難しかった。

【見える化によるムダの排除】
あとは、状況の見える化が叶ったことで、少しだけ余った商品や過剰在庫を別の得意先に提案したり、似たような商品の統一化をしたりとムダを排除することができました。

【人員配置の効率化】
また、kintone上のアプリに製造計画を入力するようにしたのですが、それによって「いつ、どれくらいの人員が必要か?」が把握できるようになりました。直接的な労務管理は別のシステムを使っていますが、シフト管理の精度は上がりましたね。会社的には残業代の抑制に繋がりますし、現場としても適正な人員確保によって負担感がなく、安全に仕事ができていると思います。

【情報共有による統一性と質的向上の効果】
kintoneによる情報共有で業務の統一性がうまれ、誰が担当しても同じ結果が得られるようになりました。

例えば、うちは食品製造という性質上、清潔さは生命線ともいえるほど重要なこともあって「掃除管理アプリ」をkintone上で作ってもらい活用しています。

kintone「掃除管理」アプリ画面

【遠隔からの業務把握】
東京にいてもkintone上の情報を見るだけで、宮城工場の生産や在庫状況などが、一目で分かるようになったのは大きいですね。今までは紙で管理していたので、状況把握が難しかった。

このアプリは、工場内や機械の清掃状況を現場スタッフが写真に撮って報告するようになっていますが、写真だから結果は一目瞭然。時系列での比較も可能なので、担当者によって清潔度が違うということもなくなって、一番きれいな状態が保たれるようになりました。

この清掃に限らず他の場面でも、紙や口頭での報告では出来なかったチェックも可能になることにより仕事の統一性と精度は確実に向上していると思います。

【申請作業の業務効率化】
こちらはアプリ作成の途上ですが、有機認定の監査報告の完成形は見えてきたので、業務効率化が確実に進んでいると感じています。これまで残業をして作成していた書類が、理論上はクリックひとつで出来上がるようになるのはやっぱり嬉しいですね。



◆ 導入後の評価

半分冗談ですがコンサル代金が高い(笑)でも、正直その価値はあると思っています。

実際問題、自社専用システムの開発を始めようとした当時は、業界の専門用語に苦労しました。言葉の意味がよく分からないし、要望もなかなかくみとってもらえない……。

逆に、熊谷さんは分かりやすい言葉で課題を見える化しながら解決してくれました。業務管理の仕組みを構築するプロとして、システム屋さんとは違った視点でアドバイスしてくれるのでとても助かっています。

分かりやすく一例をあげると、スタッフが実際に入力する場面まで想定したkintoneの画面構成まで考えてくれる。そのおかげで現場はスクロールをあまりすることなく情報入力が可能になります。

細かいことと思うかもしれませんが、これはとても重要。現場での使い勝手が悪いと「kintone使えない」となってしまい社内浸透が進みにくくなります。



先輩ユーザーとしてのアドバイスとスマイルアップへの期待




◆ 先輩ユーザーとしてのアドバイス

kintoneをスグに導入すべきです!
熊谷さんは打合せをしながらkintoneアプリを目の前で構築や修正・追加をしていきます。そのやり方を見ているとkintone活用法が自然と理解できてきて「アレにも使える」「コレにも使えそう」と夢が膨らみます。

まずは『作業確認/記録生産工程アプリ』を作り上げることが先決ですが、今後、各部門、部門で様々なアプリを構築。それが連携できれば、さらに業務効率化が進むことは間違いありません。

注意点としてはシステム会社だと、どうしてもkintone上での管理、足りなければオリジナルプログラムを追加……みたいな前提で話をしてくる傾向があります。それよりも業務改善を念頭にkintoneを活用するタイプのコンサルタント。あくまでもkintoneは業務効率化を実現するための道具のヒトツとして活用すると考えている会社を選ぶのがポイントですね。



◆ 今後の期待

熊谷さんのコピーロボットが欲しい!
そうすると今よりももっと早く改善が進められます(笑)

まあ、それは冗談ですが、熊谷さんとは同じ経営者としてkintoneでの業務管理以外の部分でも意見交換をしています。

それを発展させ、それぞれが持つ情報やお互いの人脈を共有しつつ、異業種間のコラボレーションを進めていくような環境を作っていければ嬉しいと期待しています。



企業プロフィール



宮城県 本店工場

  名 称:株式会社 精華堂霰総本舗
     (せいかどう あられ そうほんぽ)
  所 在:宮城県 大崎市古川清水字新田 65-1
      :東京本社 東京都 江東区清澄 3-10-5
  創 業:昭和10年 2月14日
  資本金:1憶円
  事 業:米菓製品の製造、販売
  取引先:全国百貨店、自然食スーパー、
     生協、通販、菓子専門店
  URL:https://seikadoarare.co.jp/





インタビュアー:小川さなえ


小川さなえ

合同会社スマイリング 共同代表。
フリーアナウンサー・第一印象コンサルタント・歴史コンシェルジュ。
宮城学院女子大学卒業後、銀行員としてOL生活を送る。
平成12年仙台にてフリーランスとして独立、フリーアナウンサー・司会業活動を開始。結婚式司会1,000件以上。平成17より9年間、日本道路交通情報センターのアナウンサーとしてテレビ・ラジオに出演。現在FMたいはくにて「小川さなえのなるほど歴史講座」などラジオ番組3本にレギュラー出演。
専門学校の講師として、美しい言葉と話し方・コミュニケーション力について教鞭をとる。
企業様からの講演や社員研修などでも講師をつとめる。
これまでの経験を生かして「第一印象・好感度アップによるビジネス成果アップ」をはかる「第一印象コンサルタント」としても活躍。
また歴女でもあり、「戦国アロマシリーズ 伊達政宗香」など、歴史を切り口とした商品企画・開発・プロデュースも行っている。

≪司会・MC過去実績≫
富士通・FMVキャンペーン、宮城県参議院選挙投票推進キャンペーン、アイ・エス・テイソフトウェア株式会社式典、ばんぶらあーと一番町、他、各種イベント・企業式典 司会・MC実績多数。
宮城デスティネーションキャンペーン、㈱ユアッテック、㈱タケヤ交通、他、各種講演・研修講師実績多数。